Plaza de Montes〜青空ヒュッテ〜

アクセスカウンタ

zoom RSS 爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳

<<   作成日時 : 2008/05/04 14:32   >>

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0

画像


爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳 2004.07.23(fri)〜24(Sat)

【データ】
●標高:爺ヶ岳(南峰)=2,660m、鹿島槍ヶ岳(南峰)=2,889m
●標高差:1,559m
●歩行距離:往復約23km
●ルート:
1日目⇒扇沢〜柏原新道登山口〜種池山荘〜爺ヶ岳南峰→冷池山荘〜布引山(標高2,683m)〜鹿島槍ヶ岳南峰〜布引山〜冷池山荘
2日目⇒冷池山荘〜爺ヶ岳北峰〜爺ヶ岳中峰〜爺ヶ岳南峰〜種池山荘〜柏原新道〜扇沢
●アクセス:長野自動車道豊科ICから扇沢へ

【行程】
初めての泊りがけ登山がこの爺ヶ岳〜鹿島槍ヶ岳の縦走でした。ちょうどこの年に冷池山荘がリニューアルオープンしたので、キレイなうちに!と泊まってきました。

前日に扇沢の駐車場に到着し、車中泊して翌朝5:00に扇沢を出発 車道を下り、10分で登山口へ。

画像

入山時刻を記録するためにデジカメで登山口看板を写しました。すると、デジカメの液晶画面に赤いバッテリーマークが点滅しています。「あれ?」そんなはずはない。ちゃんと充電はしておいたのに。。。よし、もう一度電源を入れなおしてみよう。―しかし。。。結果は変わらず、バッテリーマークは点滅したままでした そういえばバッテリーの充電中に雷が落ちて停電したのですが、その後ちゃんと充電終了の緑ランプがついていたと思ったのですが、ちゃんと充電ができていなかったようです。山に来る一番の楽しみは写真を撮ることなのに・・・ しばらく呆然としました。

すっかり戦意喪失してしまいましたが、ここまで来て帰るわけには行きません。「今度は予備のバッテリーを持ってこよう」と肝に銘じ、とりあえず今回は山小屋で使い捨てカメラを買うことで妥協しました。



沈んだ気分のまま、まずは種池山荘を目指して山道を進みます。しかし、最初から結構きつい上り坂。苦手な岩場でもガレ場でもなく、とても歩きやすい道でしたが、何しろ今日はいつもと違って1泊2日分の重い荷物を背負っています。それだけでなく、バッテリー切れという悲劇にも見舞われ、足取りも重くなってしまいました。それでもゆっくり登っていくと、段々両脇に花が咲き始めました。これは何だろう?と思って近づいてみると、花に名札がつけられていました。「おぉ!親切な人がいるもんだ」どうやらこれは、頂上の山荘の人がつけてくれているようでした。写真を撮れないことが悔やまれましたが、気を取り直して先に進みます。

途中で小休止を取りながらゆっくり登っていくと、ガレ場に出ました。そこにはまだ雪が残っていました その雪の手前に一人の男性が立っています。タバコを一服して休んでいるのかと思いましたが、まったく違いました。実は彼は種池山荘のスタッフで、道が崩落しかけているのを整備してくれていたのです 大変申し訳ない勘違いをしてしまい、失礼しました 心の中で謝りながら、お兄さんに感謝しつつガレ場を抜けました。



画像

そして、やっと種池山荘手前の、有名なコバイケイソウの咲き乱れる斜面に出ました。青空にコバイケイソウの鮮やかな緑の葉っぱと白い花が映えてとてもキレイです これはなんとしても写真に収めなければ!と思い、バッテリーがちょっとでも回復していることを祈りつつ、アングルを決定して恐る恐る電源を入れました。すると―。画面にはちゃんと目の前の風景が写っています。「やった」急いでシャッターを切り、そして次のシャッターチャンスに備えてすぐに電源を切りました。

8:30に種池山荘に到着 山荘前のベンチで食事を取り、休憩を取ります。そして山荘でインスタントカメラを購入しました。やっと登山の楽しみの復活です



画像

ハイマツ帯の中、稜線を登って爺ヶ岳南峰を目指します。見上げるような高さで一瞬不安になりますが、経験上、これくらいの高さならすぐに頂上に着くはず。心を落ち着かせて歩みを進めます。

画像

しかし今日はよく晴れてるなあ・・・。鼻歌でも歌いだしかねない気分で何気なく右手を見ると、遠くに見覚えのあるトンガリが。「槍だ!」母を呼び止め、しばらく槍ガ岳に見とれました。

爺ヶ岳南峰に登ると、さらに眺望が開けました。槍・穂高、剣・立山、そして鹿島槍。360度のパノラマとはまさにこのことだ!と思いながら、これを思う存分デジカメで撮りまくることができないのを残念に思います。(それでも復活したバッテリーでなんとか1枚撮ることに成功しました



爺を降りて、今日の宿となる冷池山荘を目指します。すると、前方から何やら青い集団がこちらへと近づいてきます。あれは何だ?・・・しばらくすると、中学生の集団だということがわかりました。どうやら登山教室のようです。こちらが進むと、皆立ち止まって道を譲ってくれました。そしてすれ違いざまに「おはようございまーす」「がんばって下さい!」「アッポー(Apple)」・・・たまに変な台詞が混ざっていますが、皆大きな声で挨拶をしてくれます。良い子たちだー、と思いながらこちらも挨拶をして通り過ぎますが、行けども行けども、途切れることなく子供たちがスタンバっているのでいい加減疲れてきます。息が切れてきたので「ありがとうございまーーす」と語尾を延ばして時間を稼ぎました 

画像

ガレ場を降り、森の中を再び登ると、11:30にようやく冷池山荘に到着しました 「冷池」の名前のとおり、そこには小さな池がありました。山荘の中に入ると、髪の長い感じの良いお姉さんが「お疲れ様でした」と声をかけてくれました。チェックインすると、部屋の希望を聞かれます。「ロフトだと個室のような感じになりますよー」と言われ、迷わずロフトを選択しました。階段を上がって目の前の部屋に入ると、はしごがあります。それを登って右手の3畳ほどのスペースが、我々母娘の「部屋」になりました。

重い荷物を置いてアタックザックを取り出して身軽になってから山荘を出て、今回の登山の最終目的地、鹿島槍を目指して登ります。ちょっと進むとガスに包まれましたが、鹿島から降りてきた人たちに聞くと、頂上は晴れているとのこと。晴れているうちに頂上に着かなきゃ、と一気にペースアップを図ります。が、力が出ません。シャリバテでした 「お腹すいたー」という気持ちとは裏腹に、ちっとも昼食を取れるようなスペースが見つかりません。結局30分程度フラフラになりながら登り、やっと昼食にありつきました。



画像

途中の布引山を経て、少し下ってからまた鹿島槍へと登り返します。ここまですべて私の苦手なガレ場。しかも、シャリバテの身にムチ打って登ったためのスタミナ切れもあって、一気にペースダウンしてしまいました このままのペースじゃ頂上を踏んでから山荘に帰るとだいぶ遅くなってしまいます。そこで、元気な母のみ頂上を目指し、私はゆっくり行けるところまで行って途中で引き返す、ということになりました

時計を見ながら「あそこまで行ったら引き返そう」と進んでいきますが、進むにつれて「ここまで来たんだから・・」と欲をかいてしまいます。そして―。葛藤の末、13:30にとうとう鹿島槍ヶ岳南峰を制覇しました

画像

ガスに包まれ、向こう側の視界はほとんどゼロでしたが、絶対に登れない、と諦めていた山に登れた達成感に気分を良くしながら小休止を取りました。

少し休んで疲れをとってから、苦手なガレ場の下りに入ります。いつものペースじゃ明るいうちに山荘に帰れないかもしれません。母に下り方のコツはないものか聞いてみると「いつもへっぴり腰だからいけないんだよ」と注意されます。本人にはそんなつもりはないのですが。。。 とりあえず、背筋を針金のように直線に伸ばすよう意識すると、ペースがいつもより速くなりました。なんだ、こういうことだったのか。そのまま快調ペースで下りて、15:15に山荘に戻りました。



部屋には私達以外まだ入っていなかったので、誰もいないうちに着替えを済ませてくつろいでいると、向かい側のロフトと下の大部屋に、次々と登山客が入ってきました。皆関西人のおばちゃんでした。

話を聴いていると、ほかの部屋では男女相部屋だったり、同行者と別々の部屋になる人もいたようです。ほぼ個室状態のロフトを占有できて、つくづく予約しておいて良かったと思いました

この日はかなり登山客が多く、2階の喫茶室をつぶして宿泊部屋に当てるほどでした。しかも明日は今日よりもさらに客が多くなる見込みだとのこと。文字通り「すし詰め状態」を想像し、今日でよかったと安心しました。

交代制で食堂で夕食をとります。焼き魚やニチレイの冷凍春巻き、インゲンの胡麻和えなど、想像していたものとは全く違うメニューで驚きましたが、全ておいしくいただきました 朝食もここで食べることができましたが、私達はお弁当を作ってもらって山で食べることにしました。

水も歯磨き粉も使わないで歯磨きをしてから(もちろん自然保護のため。)消灯時間よりも早く就寝 階下のおばちゃん達のしゃべり声やいびきが気になりましたが、早い時間に寝たので睡眠時間は稼げました。



朝4:00に起床 ロビーに荷物を置いて、山荘からちょっと登ったところにあるテント場に向かいました。モルゲンロートを拝むためです。しかし、風が強く周りはガスだらけ。うっすらと空が明るくなってきて、朝日が昇ったことに気づきましたが、朝日はどこにも見えません。その朝日を受けて美しいモルゲンロートを見せるはずの剱・立山方面もガスの中。憧れのモルゲンロートを見ることはかないませんでした



5:00に山荘を出て冷乗越へ。ここに来ると剱・立山の頭が見え始めました。ガスが晴れてモルゲンロートになります。感動しながら3台目のインスタントカメラで写真を撮っていると、目の前のガスの塊に、何か見えました。

画像

これはまさか―。播隆上人がおはまさんと見違えた(※新田次郎『槍ヶ岳開山』参照。)あの―。「ブロッケン」思わず叫ぶと母も「本当だ」 手を振ると、ブロッケンも一緒に手を振っています。やがて、ブロッケンは薄れていき、その出現現場には下界の森が見えていました。「あー消えちゃったー」

すごいものを見た、と感動の余韻にひたっていると、山荘で朝食をとってから出発したと思われる登山者が続々と私達を追い越して登っていきます。当然ながらこの人たちはブロッケン現象を見ていません。自分たちだけが見たんだ、という優越感に胸を躍らせながら、帰り道を足取り軽く爺ヶ岳北峰に向かって再び登り始めました



帰りは3つある爺ヶ岳の頂点、北峰・中峰・南峰をすべて登りました。北峰で、朝食に山荘でもらったお弁当を食べます。母はちらし寿司で私はおにぎり 目の前に槍を見渡しながらの朝食はなんとも気持ちの良いものでした。

画像

<赤い屋根の種池山荘と剱・立山方面>


その後、行きと同じ道を通って種池山荘から柏原新道を下って扇沢を目指します。種池山荘では前日と同じベンチで小休止。すると、向かい側に初老の男性2人が座りました。お互いに今日までのルートを報告しあいます。するとおじさんは「早いですねー。私らなんて一昨日種池に泊まってから昨日冷池に行って鹿島まで登ってきましたよ。それを一日ですかー」感心しきりのおじさん。そして私を見て「若いねー。それならこの先いろんな山に登れるねえ。」これは昨日同室になったおばちゃん軍団からも言われた台詞でした。

そうか。この先いろんな山に登るのか・・・。この言葉がきっかけで、ホームページ開設を決意しました。「今後のために早めに作っておかなきゃ!」(その後実際に作成したサイトはこちら

柏原新道の下り道は想像以上に長いものでした。ガレ場も岩場もない良い道で苦労することがなかったので、登ったときは割りと短いように感じましたが、下ってみると全く違います。2日分の疲れもたまっていて、へっぴり腰にならなくても足先が疲労で痛みだしました。「もう限界。下界はまだ」段々いらいらし始めたそのとき。ドサッと転んで尻餅をついてしまいました。「一度も転ばずに登山することはできない運命なのか・・・」暗い気持ちになりながら、意識も朦朧としかけたところで、やっと木々の合間から扇沢の駐車場が見え始めました。「やっとついた〜」

登山口を出て車道を登ります。これが、昨日は気づかなかったのですが結構な上り坂でした。鉛のような足を引きずりながら進み、トンネルをくぐって11:40にやっと駐車場にたどり着きました。もう体力を使い果たしてヘロヘロでしたが、心地よい達成感に包まれていました

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山・ハイキングへ
にほんブログ村ランキングに参加しています
登ってみたいと思ったら応援のクリックお願いします

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳 Plaza de Montes〜青空ヒュッテ〜/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる